渋谷から考える。(1)

昨日久しぶりに渋谷に踊りに行った帰りに道玄坂を下って駅について電車を待っているとき、何か違和感があって、そういえば道玄坂を下る途中で一度も風俗のキャッチに声をかけられなかったことに気がついた。以前なら、道の両端にいかにもなおっさんが立ってて、「お兄ちゃん、どう?」と話しかけてくるのを上手くかわしながら駅に向かう必要があったはずなのに、そういう風貌のおっさんも一人も見かけなかった。
 三連休の中日だったから居なかっただけで、金曜の夜から土曜の朝にかけては今でも普通にいるのかもしれない。それに、あの手のキャッチはしつこくて迷惑だったから、警察が規制をかけたならそれは良いことだと思う。でも、なんだか、本当に渋谷が浄化されつつあるのだと感じてしまった。
 最近はクラブの規制も厳しいようで、この前春先に行ったときには花粉症の薬をエントランスで没収されてしまった。Clubbing経験のある人なら誰でも分かると思うのだけど、都内の大箱は基本的に普通に街で見かける若者しかいなくて*1、とてもじゃないけど薬物汚染の温床となるような場所ではない。Agehaなんかは、元々フロア内禁煙だったのが、最近はフロア内酒類持ち込み禁止になったようで、禁酒禁煙の文科省推薦レジャー施設になりつつある。*2

渋谷センター街「バスケ通り」に改名 「怖い街」返上へ
若者文化の発信地、東京・渋谷センター街の商店街が、JR渋谷駅前の目抜き通りに「バスケットボールストリート」(通称・バスケ通り)と名付けることになった。さわやかなスポーツの名を付けて、「怖い街」というイメージを改めたい、というねらいだ。
http://www.asahi.com/national/update/0918/TKY201109180263.html

 このニュースに象徴されるように、渋谷は「陥落」してしまった。僕が中学生の頃に見た白昼に複数の男が殴り合いをしているセンター街はもう二度と見ることはないだろう。しかし、一方で街は変化するものであり僕らの懐古主義は尊重されるべきでないというのも事実である。
 渋谷の過去現在未来については改めてもう少し書きたい。

*1:強いて言うならば、外国人観光客が多い。

*2:そのうち、ディズニーリゾートに吸収されるんじゃないんだろうか。