ネットとテレビの逆転の始まり。

いつものようにyoutubeで猫動画を漁ってたら、Up主が以下のようなコメントを述べていた。

テレビ東京にて無断借用されてしまいました。2011年2月21日(月) 夜8時00分〜夜9時54分にやっていた月曜プレミア!「仰天パニックシアター!」という番組です。電話しても担当が不在、不在で逃げられてます こんな対応された方いませんか? 名前は「にゃんにゃあ」 適当だとか言わないで・・・ 
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11832565 ニコニコでの投稿を知らず転載された方がいましたので一応載せておきますhttp://www.youtube.com/watch?v=dgNfD0_oUS4

いままでは、youtubeがテレビからコンテンツを無断借用するのが一般的だったのに、最近ではテレビがyoutubeやニコ動から動画をパクって流す例が少なくないらしい。
 僕自身、普段テレビを見る機会/機械がないので実情は分からないが、この前実家に帰って久しぶりにテレビを見ていたら、ちょっと前にネットで話題になった「変な格好で歩くネコ」*1の動画が番宣のCMに使われていて、そのエンカウント率の高さを考えるに、稀な事象というわけでもないのだろう。

 テレビから無断借用されたコンテンツがyoutube上にあふれている現状を考えるに、テレビ局の著作権侵害を非難することには倫理的なためらいがあるが、国の認可の元に独占的に放送事業を担っている各テレビ局には一般の個々人よりも強い規範性が求められるべきであり、テレビのネットからの無断借用の実態は今後きちんと調査していく必要がある。また、テレビ局が新聞各社のように消滅しないのは独占事業であることだけでなく、優秀なコンテンツ屋を抱えていることが大きいわけで、もしyoutubeからのコピーで番組が製作されているのであれば、それは自殺行為に他ならない。
 ネットがマスメディアの機能も担いうること、および一部若者の間で実際メディアとして利用されている現状を踏まえるに、一連の逆流現象はマスレベルでのネットとテレビの逆転は始まりを意味しているのではないかと思われる。